【トゲトゲが丸くなって】ピーマンな私の、ちょうどいい生き方。

若い頃、友達に誘われて対面の占いに行ったことがあります。それが、私にとって人生初の「占い」でした。
何十年も経った今でも、そこで言われた言葉が、なぜか頭の片隅に残っています。
「あなたは野菜で例えると、ピーマンのようですね」
唐突で独得な例えに、思わず「え??」ってなってしまいましたが、占い師さんいわく、こういう意味合いだったようです。
「好きな人にはとことん好かれるけれど、嫌いな人にはめちゃくちゃ嫌われるタイプだよ」
多くの人に、当てはまりそうな気もしますが、当時の私はその言葉をすんなり受け入れることができました。

自分でも、思い当たることがたくさんあったからです。
決して万人受けするタイプの人間ではありません。「好き嫌い」を、あからさまに表に出すかどうかは別として、自分の中では、きっちりと線を引いている自覚はありました。
こんな風に生きているからか、少ない人数でも味方になってくれる人は、深く信頼し、とことん好きになてくれます。
その反面、分かり合えない人も、たくさんいたし、昔は敵も多かったように思います。
あの頃に比べれば、年を重ねるごとにトゲトゲした部分も、少しずつ丸くなり、自分では「ピーマン感」も、薄れてきたと思っているのですが…。

でもきっと、全員に好かれなくてもいい、お互いを思いあえる関係が「ある」こと。それが「たとえ少なくても、確かにある」それだけで十分。
そんな風に思えるようになったのは、間違いなく年齢を重ねてきたおかげです。若い頃よりもずっと、心が軽くなってきているのを最近は特に実感します。
どんなに周りから言われても分からなかったこと、自分で経験してみないと腑に落ちないことってありますよね。
あの日の占いは、私に大切な人生の教訓をくれたのかもしれません。そんなことを、今もふと思い出すのでした。