【戌の日のそれから】病院へ
HSP主婦あおこんです。14年前初めての妊娠で「死産」を体験しました。
その後凸凹一家であるものの、今は家族みんなで笑って暮らしています。
私の心の中にずっと重たい石を落としていた、人生で一番つらかった経験を掘り起こす作業を始めました。
もし、読んでいるあなたが同じ経験をしていたり、回復していないと感じたら、ここでそっと引き返して下さいね。
- 当時を思い出しながら、少しずつ書き記しています。表現が曖昧なところや、記憶違いなどもあるかもしれませんがご容赦下さい。
始めから読む①
始めから読む②
始めから読む③
病院にいく?行かない?
11月20日(土)
「陣痛みたい」そう感じ、思わず感覚を計ってみる。不規則に2~10分ごと。
疲れて帰ってきている夫を思うと、簡単に救急には行きたいと言えずに、しばらく我慢。
でも次第に「お腹の子に何かあったのかも?」という不安に加え、あまりの痛みに耐えきれず、涙までこぼれてくる。
やっと、夫に病院に行きたいと訴えてみた。
とりあえず電話から。昼間話をした担当ではない医師がその日の当直のようでした。
また、はっきりしない態度に若干イライラする。(これほど痛いと言ってるのに、何もないわけないじゃないか)
…内心そう思ったけれど、赤ちゃんの様子を見られれば、少しは安心出来るかもと思い病院へ急ぐことにした。
夜中の1時過ぎ頃だったと思う。夜間とはいえ病院までは結構な距離で、その後も痛みは、ずっと継続したまま。
痛い時は顔をしかめるほどの強さとツラさ。30秒ほど痛みがあり、その後はスーッと消えていく。
痛みのある時に、息を細く吐くと楽になり、1時間に9回ほどの波があった。
夜の見慣れた病棟で
病院へ到着、夜間の受付を済ます。この大学病院には、三度の入院経験があるから見慣れた景色のはず。
でも夜の院内は怖いほど静かで、更に不安感が増していくようだった。
あせる気持ちを抑えながら、まずは内診から。オリモノもでていないし、頸管の長さも心配していたけど変化はなし。20㎜の壁は守られているようでした。
そこからエコーへ。少し身体の向きが違うように思えたけど、元気な様子で動き回る我が子を見られて少し安心した。
大丈夫、この子は生きている。
今日から17週1日。昼間は痛みと連動していたので気付きにくかったけど、ごくわずかに、腸の辺りが伸びてるような、うにょーんと、お腹の中で何かが動くような感覚。
これが初めての胎動だった。
その後、抗生物質を入れてもらい痛みが弱まったように感じた。元気な姿を見て、痛みがとりあえず引いたので、帰宅しました。
「この日の選択を間違えなければ…」と、14年経った今も時々考えてしまいます。