【障がい者扶養共済制度・2023年】しょうがい共済のメリット・デメリットを知ろう。
HSP専業主婦あおこんです。
私には、脳性麻痺&自閉スペクトラム症の娘がいます
障がい者扶養共済制度(しょうがい共済)を
知っていますか?
障がいのある子を、育てる親が
考える事、自分達がいなくなった後の
子供の将来が心配…
「障がい」と言っても、ひとくくりにはできません
その子によって抱えている問題は様々
障害者扶養共済制度(しょうがい共済) (mhlw.go.jp)
厚生労働省より
「しょうがい共済」は
保護者が、一定の掛け金を納めたら
親亡き後、子供に年金が
生涯支払われるという制度です。
- 地域の自治体で実施(市役所などで申し込める)
- 掛金は保護者(加入者)の年齢、口数で変わる
- 支給金額は、2万円(1口加入)4万円(2口加入)
- 掛金全額が所得控除の対象
- 全国で加入でき、引っ越した場合も継続可能
加入の要件は?
主な要件は5つあります
- 障がいの子を扶養している保護者であること
(所得関係なし) - 都道府県、指定都市在住であること
- 年齢65歳未満であること
- 特別な病気や、障がいがなく健康であること
- 障がいの子1人につき1人の保護者が加入
国内に住み、子供を扶養
65歳未満で健康なら、入れそうです。
受け取る子の方にも、要件があり
将来独立が難しいと認められ
- 知的障がい
- 身体障がい者手帳1~3級に該当
- 精神、身体に永続的な障がいがあって(自閉症、統合失調症、血友病など)知的障がい・身体障がいと同程度と認められる
子供には年齢制限なし
障がいの、程度によっては
加入できない場合もありそうです
※詳しくは各自治体に、お問い合わせを
毎月の支払い掛金は?
掛金は、年齢によって変わります
加入時年度4月1日時点の年齢 | 掛金 |
---|---|
35歳未満 | 9,300円 |
35歳以上 40歳未満 | 11,400円 |
40歳以上 45歳未満 | 14,300円 |
45歳以上 50歳未満 | 17,300円 |
50歳以上 55歳未満 | 18,800円 |
55歳以上 60歳未満 | 20,700円 |
60歳以上 65歳未満 | 23,300円 |
改定が無い限り、同じ掛金は安心です
今のところ平成20年度以降、改定されてないようですが
変わらない保証はありませんね
年齢が若い方が、安くなるのは民間保険と同じです
2つの要件、両方に該当以降
掛金が免除になります
- 加入日から20年以上経過
- 満65歳になった次の年度
加入月と誕生日によって変わります。
給付金はいくら?
保護者が亡くなった(重度障がいになった)月から
受け取る子供が、亡くなるまでの間
1口当たり2万円、2口で4万円の支給
もし請求が遅れても、遡って支給されます
- 請求手続きが心配
- 受け取った年金の、管理が難しい
こんな心配も、あると思います
家族や支援者と情報共有しておく事と
加入時には「年金管理者」を選べます
年金の受け取りや管理をする人。途中で選んだり、別の管理者に変更もできる
障がい年金や生活保護と合わせて、受け取る事もできます
途中でやめられる?
やめる事はできるけど
その場合、掛金は戻りません
5年以上の加入で、脱退や口数を減らすと
加入年数に応じて「脱退一時金」が支給されます
加入期間 | 1口当たり金額 |
---|---|
5年以上 10年未満 | 75,000円 |
10年以上 20年未満 | 125,000円 |
20年以上 | 250,000円 |
※この脱退一時金は課税対象となり生活保護では収入認定されます
考えたくないけど、子供が万が一親より先に亡くなってしまった場合
1年以上加入後「弔慰金」が支給
加入期間 | 1口当たり金額 |
---|---|
1年以上 5年未満 | 50,000円 |
5年以上 20年未満 | 125,000円 |
20年以上 | 250,000円 |
この2つも、制度の見直しがあれば
金額が改定される事があります。
手続きについては?
住んでいる地域の「福祉事務所」や「市区町村役場の窓口」に書類を提出
承認結果が出るまで1~2ヶ月程かかるようです
主な、必要書類は
- 加入申込書
- 住民票の写し
- 親(健康状態を見る)告知書
- 子の障がい状態がわかるもの(手帳等)
- 年金管理者指定届書(管理が難しい場合)
窓口によって、その他書類が必要になる場合もあるので
まずは、問い合わせてから確認を!
我が家の場合
脳性麻痺・身体障がい者1級の娘が
一般的な仕事に就くのは、難しいのが現状です
就労しても恐らく貰える金額は、わずかなもの
亡くなった後、娘にせめてお金だけでも
苦労しないようにと調べるうちに
我が家でも前向きに、検討したいと思いました
将来の不安が、少しでも減る事に繋がりそうです
まとめ
しょうがい共済のデメリットは
- 保護者の健康状態、子供の障がいにより入れない場合がある
- 支払期間が長期になる
- 解約しても返戻金は無い
- 子供が先に亡くなると支給はされない
- 掛金が高い
メリットは
- 終身年金である
- 掛金が所得控除の対象
- 受け取り時に、所得税地方税が掛からない
- 公的制度で付加保険料が必要ない
- 改定が無い限り、掛金は変わらない
「障がい者扶養共済」は、万が一の為の制度
親が亡くなった後の、子供の将来の生活を考えて
それぞれの家庭に合った
選択が必要です
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