【後悔】私の間違えた選択
HSP主婦あおこんです。
14年前、初めての妊娠で「死産」を体験しました。
その後凸凹一家ではあるものの、今は家族みんなで笑って暮らしています。
私の心の中にずっと重たい石を落としていた、人生で一番つらかった経験を掘り起こす作業を始めました。
もし読んでいるあなたが同じ経験をしていたり、心が回復していないと感じたら、ここでそっと引き返して下さいね。
当時を思い出しながら、少しずつ書き記しています。表現が曖昧なところや、記憶違いなどもあるかもしれませんが、ご容赦下さい。
始めから読む①
始めから読む②
始めから読む③
始めから読む④
「17週2日」
「17週2日」
昨日のような痛みは引いたものの、完全に失くなったわけではない。
用事があり、近くまで少しだけ歩いた。帰ると痛みが増してきて、外出したのをすぐに後悔した。
心配になったけど、昨夜無事を確認したばかりだし、日曜日というのもあって、病院に連絡するのをためらってしまったのは事実。
夜には眠るのも困難なくらいの痛み、朝方になりやっとウトウト、その後ちゃんと眠れていたのかもわからない。
「17週3日」
気がつけば、すでに夫も仕事に出かけていた。少しは眠れたみたい。ここでも病院に連絡するべきか迷ったけど、昨夜感じた痛みはすっかり消え、結局横になって過ごし様子を見ることにした。
夫の誕生日が近くて、明日は兄にプレゼントを買いに連れていってもらう約束をしていたのを思い出し、体調が微妙なことや、深夜の病院へ行ったことなども報告がてら改めて連絡した。
兄と一緒なら病院へもすぐに行ける、それは大きな安心材料になる。
でもせっかく連れて行ってもらうし、痛くならないといいなぁなんて、のんきに思っていた。
これから自分の身になにが起こるのかなんて予想すらしていない。
昨夜の痛みで、食欲は全くなかったけど、食べないわけにはいかない。1人だけの身体じゃないんだから。
軽く夕食をすませたあと、また痛みが少しずつ増してきた気がする。
(なぜ夜になると痛くなってくるんだろう…?)ふと思った。
昼間に病院に行くべきだったとまた後悔し、痛みと共に徐々に不安な気持ちも、大きくなってくる。
夫は、まだ転職前で多忙を極めていて、早朝から夜まで家にいない生活を送っていた頃。
規則的に繰り返す痛み。
計ってみると、2分ごとに痛みの波が押し寄せる。思わず声を出してしまうほどの痛みが続いていく。
(痛い痛い、助けて。どうして?こんなに痛いのか。もう少ししたら夫が帰ってくるから、そしたらすぐに病院に行こう。)
尋常ではない痛みに何故耐えようとしていたのか?気付かないのか?今思えば油断しすぎていた、ほんとにバカな自分。
より一層痛みが増してきた頃、急に、おかしな感覚に襲われトイレへかけこむ。さっきまでの波はなくなり、全く引かない痛み。
トイレの中で1人、大声で助けて助けて痛い痛いと叫ぶけど、誰もいないし助けてくれない。
急に何故か痛みが引いてきた…と思ったのも一瞬で、すぐに大量の出血が。全然止まる様子はかった。
夜用の大きなナプキンをつけても、自分の意思に反してどんどん出てくる。震える手で病院に電話をする。
一昨日の対応とはガラッと変わり「すぐに来てください」との指示がありました。
タクシーを呼び、マンションの下で待つ間、タイミング良く夫からの帰るコール。パニックになっている私は、この時の会話は記憶にありません。
病院に向かう途中も、数回痛みは押し寄せ「無事でいて」と、必死に祈っていたこと。
深夜の病院の日、そのまま入院して様子をみてもらえば良かった、曜日なんか気にせずに、昨日病院に行けば良かった、今日の痛みを我慢しなければ良かった。
私は、たくさんの選択を間違えてしまいました。